2024年度「奈良女子大学アジア・ジェンダー文化学研究センター 第19回女性史学賞」募集要項

第19回『女性史学賞』候補作推薦のお願い

平素より本センターの活動にご理解、ご協力いただき、まことにありがとうございます。
さて、2017年度に奈良女子大学アジア・ジェンダー文化学研究センターが継承した「女性史学賞」の表彰事業は、おかげさまで多くの皆様のご支援をいただき、2024年1月には第18回「女性史学賞」授賞式を盛大に開催することができました。ここにあらためてご報告と御礼を申し上げます。
本年度も引き続き第19回「女性史学賞」候補作を募集いたします。公募要項を掲載しますので、ご多忙とは存じますがご高覧の上、ぜひ意欲的な候補作を御推薦くださいますようお願い申し上げます。

2024年4月18日
奈良女子大学
アジア・ジェンダー文化学研究センター長
髙岡尚子

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第19回 『女性史学賞』公募要項

・推薦対象
日本語で書かれ、女性史・ジェンダー史的考察に基づく、日本を始めとする世界各地で公刊された著書で、原則として執筆者にとって初めての単著の研究書を対象とします。歴史学のみならず、文学・社会学・文化人類学・民俗学等の分野のものも対象とします。高い完成度とともに、今後の進展が期待できる著作を望みます。候補作の決定の場合にこれまでの業績も勘案します。著者の年齢・性別・国籍は問いません。

・期間
2022年4月1日~2024年3月31日の2年間に発表された単行本

・推薦方法
奈良女子大学アジア・ジェンダー文化学研究センターのホームページから推薦書をダウンロードして頂き、メール添付または郵送で事務局宛にお送りください。

 推薦書ダウンロード

・締切
2024年6月28日(金)必着

・表彰
賞状ならびに副賞10万円
受賞者には授賞式に出席し記念講演を行うことと、センター発行雑誌『アジア・ジェンダー文化学研究』への寄稿をお願いいたします。

授賞式  2025年1月11日(土) 奈良女子大学にて行う予定です。

選考委員 岸本美緒、武田佐知子、成田龍一、姫岡とし子、鈴木則子

        
事務局: 〒630-8506 奈良市北魚屋西町
奈良女子大学アジア・ジェンダー文化学研究センター
『女性史学賞』選考委員会事務局
電話番号: 0742-20-3611
E-mail: a-gender.c@cc.nara-wu.ac.jp

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=これまでの授賞者と授賞作=
第1回 2006年
・金富子氏『植民地期朝鮮の教育とジェンダー-就学・不就学をめぐる権力関係-』(世織書房)

第2回 2007年
・内藤千珠子氏『帝国と暗殺-ジェンダーからみる近代日本のメディア編成-』(新曜社)
・山崎明子氏『近代日本の「手芸」とジェンダー』(世織書房)

第3回 2008年
・京樂真帆子氏『平安京都市社会史の研究』(塙書房)
・押山美知子氏『少女マンガ ジェンダー表象論-<男装の少女>の造形とアイデンティティ-』(彩流社)

第4回 2009年
・木村朗子氏『恋する物語のホモセクシュアリティ-宮廷社会と権力-』(青土社)
『乳房はだれのものか-日本中世物語にみる性と権力-』(新曜社)

第5回 2010年
・本賞 清家章氏『古墳時代の埋葬原理と親族構造』(大阪大学出版会)
・特別賞 アンヌ ブッシイ氏『神と人のはざまに生きる-近代都市の女性巫者-』(東京大学出版会)

第6回 2011年
・磯山久美子氏『断髪する女たち-1920年代のスペイン社会とモダンガール』(新宿書房)
・小野沢あかね氏『近代日本社会と公娼制度-民衆史と国際関係史の視点から』(吉川弘文館)

第7回 2012年
・内田雅克氏『大日本帝国の「少年」と「男性性」-少年少女雑誌に見る「ウィークネス・フォビア」』(明石書店)
・姚毅氏『近代中国の出産と国家・社会-医師・助産師・接生婆-』(研文出版)

第8回 2013年
・宮西香穂里氏『沖縄軍人妻の研究』(京都大学学術出版会)   

第9回 2014年
・澤田佳世氏『戦後沖縄の生殖をめぐるポリティクス-米軍統治下の出生力転換と女たちの交渉-』(大月書店)
・松原宏之氏『虫喰う近代-1910年代社会衛生運動とアメリカの政治文化-』(ナカニシヤ出版)

第10回 2015年
・土田陽子氏『公立高等女学校にみるジェンダー秩序と階層構造-学校・生徒・メディアのダイナミズム-』(ミネルヴァ書房)
・嶺崎寛子氏『イスラーム復興とジェンダー-現代エジプト社会を生きる女性たち-』(昭和堂)

第11回 2016年
・遠藤みどり氏『日本古代の女帝と譲位』(塙書房)
・辻智子氏『繊維女性労働者の生活記録運動―1950年代サークル運動と若者たちの自己形成』(北海道大学出版会)

第12回 2017年
・辻浩和氏『中世の<遊女>-生業と身分-』(京都大学学術出版会)

第13回 2018年
・柳原恵氏『<化外>のフェミニズム―岩手・麗ら舎読書会の<おなご>たち』(ドメス出版)

第14回 2019年
・北村紗衣氏『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たちー近世の観劇と読書―』(白水社)

第15回 2020年
・小野仁美氏『イスラーム法の子ども観―ジェンダーの視点でみる子育てと家族』(慶応義塾大学出版会)

第16回 2021年
・受賞作なし

第17回 2022年
・三浦麻美氏『「聖女」の誕生テューリンゲンの聖エリーザベトの列聖と崇敬』(八坂書房)

第18回 2023年
・寺澤優 氏『戦前日本の私娼・性風俗産業と大衆社会 売買春・恋愛の近現代史』(有志舎)
・堀川祐里 氏『戦時期日本の働く女たち ジェンダー平等な労働環境を目指して』(晃洋書房)